直貼り防音フロア(シート化粧)
・このたびは、弊社商品をご採用いただき、誠にありがとうございます。本書には、施工に関するポイントや注意事項をまとめております。商品の特性をご理解いただき、安全でより美しい仕上がりに施工していただくため、施工前に必ず本書をご一読くださいますよう、お願いします。
安全上のご注意
※この表示の欄は「傷害を負うことが想定されるか、または物的損害の発生が想定される危害、損害の程度」です。
- 接着剤を使用する際は、換気を十分に行ってください。
- 接着剤を使用する前に必ず接着剤容器に記載されている、安全上の注意、使用方法、使用上の注意を読み正しくご使用ください。
守らない場合、健康を害するおそれがあります。
施工上のご注意
- この商品は、一般内装(住宅)用の床材です。
屋外及び重歩行(土足)用、業務用として使用される居室にはご使用になれません。また屋内でも浴室など、湯気にさらされたり、たえず水がかかったりするところではご使用になれません。
- 10mを超えるような連続した長い床貼りになる場合は、被せ型床見切りを使用するなどして、床面を区切り、フロアの長さ継ぎが連続しないようにしてください。
- 床暖房に施工する際は、床暖房放熱体メーカーの施工説明書をよく読み、注意事項を守って、正しく施工してください。なお、適合機種は、弊社又は床暖房放熱体メーカー様にご確認ください。
- 直射日光に当たったり、雨に濡れるところ、湿気の多いところでは保管しないでください。
長時間、水に濡れたまま放置しますと、カビの発生や腐れ、変色、ひび割れ、はがれなどの原因となります。
また、立てかけ状態での保管を避け、開梱後は速やかに施工してください。
- コンクリートスラブ厚さは150㎜以上が基本となりますので図面などでご確認ください。
- この商品は接着工法のため、必ず指定の接着剤をご使用ください。
指定以外の接着剤を使用すると、フロア施工後、床鳴り(踏み鳴りなど)や接着不良などのトラブルの原因となります。
- ゴムハンマーを使用する場合は、必ずフロアを損傷させにくい生ゴムハンマー(色:橙色、材質:生ゴム、重量:約450g、ゴム硬度:約60度)を使用し、軽く叩いて位置合わせを行ってください。強く叩くとサネ部分やフロア表面が割れることがありますので強く叩かないでください。
また、劣化して固くなった生ゴムハンマーは使用しないでください。
- 施工前に必ず仮並べを行い、色の濃淡、杢柄など、部分的に片寄らないように、全体の色柄のバランスをご確認ください。
- 必ずスペーサー施工をしてください。スペーサーはフロアの短辺部オン実側に装着しております。フロア間には、必ずスキ間を設けて施工してください。スペーサーは施工翌日から3日後までに取り除いてください。
また、部屋の周囲(巾木や被せ型見切りの下など)には必ずスキ間を設けて施工してください。
木質フロアは、湿度の変化により伸縮する性質があり、その収縮量は施工条件や使用環境の影響を受けますので必ず記載の要領を守り、フロアの伸びを吸収できるようにしてください。
- 施工工具は、各工具の取扱説明書に従って、適切に保護具(保護めがね、防じんマスクなど)を使用してください。フロアの巾カット時に、スペーサーごとカットすると、スペーサー片が飛んでくる危険性がありますので、一旦、スペーサーを外してカットするか、保護めがねなどを使用してください。また、フロアカット時は木粉により、むせる場合があります。
1. 施工前の準備
梱包内容をご確認ください
| 用途 | 商 品 名 | 寸法 | 入数 | 同梱物 | 備考 |
| 床暖房兼用 | アネックスST直貼り | 13.3×145×909㎜ | 24枚 | そえ木(※1) スペーサー(※2) | ※1 そえ木はカットしてお使いください。 ※2 スペーサーはフロア短辺部オン実側に装着しています。 |
| アネックス直貼り |
接着剤
必ず下記の指定接着剤をご使用ください。
| メーカー名 | 商品番号 | 内容量 | 使用量の目安 | 可使用時間 | 作業温度範囲 |
|---|
| 朝日ウッドテック(株) | 夏用 :グルー WG−910S/915S | 10/15kg | 450〜550(g/㎡) | 40分 | 夏用:15~35℃ 冬用:5~25℃ |
|---|
| 冬用 :グルー WG−910W/915W | 10/15kg |
| コニシ(株) | 夏用 :KU−928RS | 15kg | 500~600g/㎡ |
|---|
| 冬用 :KU−928RW | 15kg |
※なお、ご使用にあたっては、接着剤に記載の使用上の注意を良く読んで正しくご使用ください。
2.施工下地の確認
スラブ厚さと種類
コンクリートスラブ厚さは150㎜以上が基本となりますので、図面等でご確認ください。
コンクリートスラブの乾燥状態を確認してください
打設後、3週間以上経過しており、最も乾燥しにくい部分に、1m×1m程度のポリシートの四周を布テープ(ガムテープ)止めで被覆密閉し、24時間以上放置後、シート下の材面が黒く変色していないこと。
(日本複合・防音床材工業会「防音直張り床材の施工に関する遵守事項」より)
表面が乾燥していても、内部が乾燥していない状態で施工すると、施工後の床鳴り、突き上げ、波打ち、接着不良の原因となります。
スラブの表面状態
下地の表面に粉ふきが多いものや、表面強度が弱い場合は、接着不良やはがれが発生する場合がありますので、事前に確認してください。
スラブの不陸精度
- 不陸は1mにつき3㎜以下としてください。
床暖房パネル等の段差は1㎜以下にしてください。
- 下地のレベルが確保できていないと、施工時の接着不良、不陸や段差の表面への映り、歩行時の違和感を生じることがあります。
- 廊下とリビングの境界部の段差には特に注意してください。
床暖房を設置する場合
- 床暖房放熱体メーカーの施工説明書をよく読み、注意事項を守って、正しく施工されているか確認してください。
- 床暖房放熱体の、「通湯(漏洩)・通電テスト」・「試運転」など、機器の工事および検査が完了してから施工してください。
- 床暖房パネルの固定釘部分などの凹部(深さ2㎜以上)は、施工用接着剤で埋めて凹部をなくすようにしてしてください。
- 放熱部に「一般用」を使用すると、床暖房使用時に、ヒビワレ、スキなどの不具合が発生することがあります。
3. 施工の手順
1. 美しく、バランスよく並べる。
よくお読みになり、美しく仕上げてください!!
仮並べ
- 施工する前に必ず仮並べを行い、色の濃淡・杢柄などが部分的に片寄らないように、全体の色柄のバランスを確認してください。1枚1枚色柄が異なります。
割り付け
- 短辺の接続箇所が隣り合わないようにする。
短辺の接続箇所が隣り合わせになっていると、施工後にフロアのスキ、段違い、床鳴り(踏み鳴り)などの不具合が発生することがあります。
2. 壁際の巾木下部へそえ木を使用するかの決定
壁際の巾木下の部分については、ゼネコン様、施工店様で協議の上、使用をお決めください。
- そえ木を使用した場合→
家具が傾くことがあります。地震など万一の場合に備えて家具の転倒防止器具などをご使用ください。
- そえ木を使用しない場合→
壁際を歩いたり家具を置いた時に巾木の下にスキ間が生じます。
- そえ木とサネ嵌合部の位置関係によっては、サネが折れる可能性がありますので、必要に応じて下記の要領に従って、そえ木を施工してください。
※フロア端部の出が、そえ木から30㎜以下の場合は、そえ木を次のジョイントまで広げ、サネの破損が生じないよう調整してください。
3. 部屋の周囲にスキ間を設ける
- 部屋の周囲には、以下のように可能な限りスキ間を設けて施工してください。
- フロアの伸縮を吸収するために、部屋の周囲はくさび(2~3㎜程度の合板(そえ木など))で、2~3㎜程度のスキ間を空けて施工してください。
4. 接着剤を塗布する
- 使用する場所の温度が5℃以下では、硬化が進みませんので、冬季に施工される場合にはあらかじめ、施工下地を暖める等の処置をおすすめします。
- スキ間を設けて施工する部分のそえ木の上には接着剤を塗布しないでください。
- 接着剤が硬化するまでは、注意してフロア上を歩いてください。未硬化の場合はフロアがずれたりし、スキ・剥がれの原因になります。
- 床暖房パネルの固定釘部分などの凹部(深さ2㎜以上)は、施工用接着剤で埋めて凹部をなくすようにしてしてください。
- 接着剤は専用の「クシ目ゴテ」で塗り広げてください。
木切れなどを用いますと、規定量塗布できないことがありますので、必ず専用のクシ目ゴテをご使用ください。
- 所定通り接着剤を塗布しないと、スキや踏み鳴りの原因となります。
- 接着剤に記載の使用方法を良く読んで正しくご使用ください。(衣類などに接着剤が付くと、とれなくなりますので、十分ご注意ください。)
- 床材の表面に接着剤が付いた時は、すぐに乾いた布で拭き取るか、アルコールを含ませた布ですぐに拭き取ってください。
- 接着剤は湿気で固まりますので、水拭きはしないでください。
- 湿気硬化型接着剤は、空気中の水分を吸収して硬化しますので、ご使用の都度、しっかりとキャップを閉めて、お早めに使い切ってください。
床暖房までに必要な期間
- 接着剤が硬化するのに必要な期間を、十分に取ってから床暖房の運転を開始してください。
(5℃以下で6日以上、5~15℃で4日以上、15℃以上で2日以上)
5. スペーサーを装着したまま寄せる
フロアの伸縮を吸収するため、必ずスキ間を設けて施工(スペーサー施工)してください。
また、施工後は室内に湿気がこもらないよう適度に換気を行ってください。直貼りフロアは吸放湿により伸縮するため、施工条件や使用環境によっては、表面に波打ちが発生する可能性が高くなります。
- フロアの短辺部オン実側に装着されておりますスペーサーを取りはずさずに施工してください。
- 隣り合うフロアを足で踏んだり、ゴムハンマーでたたき込むなどして強く寄せすぎないようにしてください。(フロアのジョイント部は軽くふれる程度に寄せてください)
- フロアをずらしながら寄せると、接着剤をかき取ってしまい、ハガレの原因となります。また、ジョイント部に接着剤が溜まった状態で固まると、その部分の歩行感が悪化したり、防音性能を低下させることがあります。
- ゴムハンマーを使用する場合は、必ずフロアを損傷させにくい生ゴムハンマー(色:橙色、材質:生ゴム、重量:約450g、ゴム硬度:約60度)を使用し、軽く叩いて位置合わせを行ってください。強く叩くとサネ部分やフロア表面が割れることがありますので強く叩かないでください。
また、劣化して固くなった生ゴムハンマーは使用しないでください。
- 仮釘などを使用する場合は、下地の温水パイプや配線などに注意してください。
また、接着剤硬化後に仮釘を必ず抜き取ってください。
- 施工した直後、フロアの上に乗るとフロアが動き、スキ間のバランスが変わりますので、ご注意ください。
接着剤が硬化するまでに、外から力を加えると、接着力が低下します。
- スペーサーは、施工翌日から3日後までに取り除いてください
- スペーサーは、抜き取りが遅れると、フロアが吸湿し伸びた場合、波打ちや突き上げが発生する危険性があります。
6. 施工後も美しく
施工後のご注意
- 施工用接着剤が固まってから、フロアを寄せることは止めてください。(特に床暖房マット上)
くさび、スペーサーは、施工翌日から3日後までに取り除いてください。
養生
- 傷や汚れを防ぐために、養生シートを被せ、養生テープで固定してください。その上に合板、養生ボードを敷いて十分に養生してください。なお、養生シートとフロアの間に、ゴミなどが無いようにフロア表面を、必ず掃除してください。
- 養生シートはビニールシート等を使用せず、通気性のあるものを使用し、スラブからの湿気がこもらないようにしてください。
- 養生シートは必ず、壁際、サッシ際まで被せてください。養生シートが被っていない場所は、直射日光にあたり、色が変わる場合があります。
- 養生テープは当社別売の養生テープ(YT-T3)をご使用ください。梱包用テープなどを使用した場合は、粘着力が強く、フロアの化粧面を破損させたり、粘着剤が残ったりする可能性があります。
4. お引き渡しまでの間のご注意
換気についてのご注意
- 当商品はF☆☆☆☆タイプとなっておりますが、お引渡しまでの間できるだけ、居室等の換気につとめてくださいますようお願いいたします。
- 換気することにより、湿気が室内にこもらず、突き上げ等の対策となります。
水濡れ等に対するご注意
【お願い】
工事完了後は、雨水に濡らさないよう窓の閉め忘れなどにご注意ください。
万一、水濡れした場合はすぐに拭き取り、十分に乾かしてください。
濡れたまま放置しておくと、膨れや変色などになることがあります。
工事業者様へ
施工終了後、この施工説明書はクリーニング業者様へお伝えください。
ワックスについて
- フリーワックス仕様になっておりますので、ワックスがけは必要ありません。
- ワックスがけを希望される場合は、ワックスがけは可能です。
但し、ワックスをかけた場合は、フロアの表面がワックスの被膜となり、製品の塗膜本来の仕上がりとは異なります。(艶が上がったり、傷の付きにくさや平滑性が変わるなどの違いが現れます。)
ワックスがけをされる場合は、
下表に記載のものをご使用ください。
- ワックスがけをされる場合は、ワックスに記載の使用上の注意をよく読んでからご使用ください。
また、事前に試し塗り等で仕上げの確認を行うことをお薦めします。
| メーカー名 | 商 品 名 | 業務用 | 家庭用 |
|---|
| ㈱リンレイ | ハイテクフローリングコート | ◯ | ◯ |
|---|
| ハイテクフローリングコートつや消し40 | ◯ | ― |
| ノンブライト | ― | ◯ |
- ワックスは木質床用水性樹脂ワックスを使用してください。
- ロウタイプは使用しないでください。
ワックス使用時の注意事項
- ワックスは絶対に床の上に流さないでください。
床面にワックスを流したり、しずくが落ちるような布で塗ったりすると、部分的にフロア表面の美観を損ねることがあります。
- ワックスはきれいな布に含ませ、しずくが落ちない程度に絞って床面にムラなく塗りひろげてください。
- 容器の下にはビニール等を敷いてください。
- 室内の温度が5℃以下の時や雨の日で湿度が極端に高い時はワックスは使用しないでください。
床の表面が白っぽくなる原因となります。
- ワックスがけの際は、換気を行ってください。
湿気がこもり、ムラ等の原因になります。
- ワックスがけの前後で化学雑巾は使用しないでください。
床の表面が白っぽくなる原因となります。
- ワックスを厚く塗りすぎると、歩行時にワックスの被膜の割れる音が発生することがあります。
- ワックスをかけるときは、床面が十分に乾燥している(水気がない)ことを確認してください。
- 床用洗剤を使用する時は、洗剤分が床に残らないように拭き取ってからワックスを塗ってください。
JA-9 25.10